EGP-6

EGP-6
設置場所 ビリビノ原子力発電所
形式 黒鉛減速沸騰軽水圧力管型原子炉
出力 65MWT (12MWe / 15-25Gcal/h)
技術仕様
燃料 UO2 (273x)
冷却 軽水
減速材 黒鉛
制御棒 60
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EGP-6 (Энергетический Гетерогенный Петлевой реактор с 6-ю петлями циркуляции теплоносителя)は減速材黒鉛冷却材軽水を用いる熱中性子炉で、RBMKを小型化して冷却材の循環を自然対流に頼るように改良したものである。原型炉としてAMおよびAMBが作られたのち、ビリビノ原子力発電所に実用炉として1974年から1976年にかけて設置され、熱電併給に利用されている。

EGP-6は、ロシア物理エネルギー研究所(IPPE)英語版の監督の下 ドレジャーリ動力工学開発研究所(NIKIET)によって開発され、ベロヤルスク原子力発電所に設置されたAMB-100およびAMB-200を改良したものである。冷却材を自然循環させることが大きな特徴である。これにより冷却材循環ポンプを省略してシステムの簡素化と信頼性向上を図っており、運転操作も簡素化されている。また、運用中の反応度や出力および蒸気の反応度係数も負であることから技術的安全性が確保されている。しかし、EGPはその後技術的発展を見ることはなかった[1]

EGP-6は1基あたり電気出力1.2万KW、熱出力15-25Gcal/hの供給能力を持ち、類似の熱電併給型小型原子炉(TES-3、ARBUS、パミールなど)の中ではもっとも成功した炉型である。設計耐用年数は30年とされたが、ビリビノ原子力発電所の4基は1970年代半ばから現在に至るまで問題なく稼働し、さらに15年に渡って運転が延長されている。現在は炉の代替のため水上原子力発電所アカデミック・ロモノソフが建造されており、ペヴェクに係留される予定である。

ビリビノ原子力発電所は、ロシア全土の送電網からは隔絶されたチャウン-ビリビノ系統に連系されており、この系統の電力の80%を生産している。このため、原子炉そのものも負荷追従運転にシステム的に対応できるように設計されている[2]

  1. ^ Андрюшин И. А., Чернышёв А. К., Юдин Ю. А. (2003). Укрощение ядра. Страницы истории ядерного оружия и ядерной инфраструктуры СССР. Саров. ISBN 5 7493 0621 6
  2. ^ Сайт Билибинской АЭС

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