計算複雑性理論において ELEMENTARY とは指数階層の和集合で表される複雑性クラスである。
クラス ELEMENTARY に属す関数は初等帰納的(しょとうきのうてき、英: elementary recursive)あるいは単に初等的と呼ばれる。この名称はカルマールによる造語である。
帰納的関数や決定不能性の文脈で扱われる多くの問題は ELEMENTARY よりも高いレベルにある。いくつかの帰納的問題は ELEMENTARY を超える。すなわち NONELEMENTARY となる。とくに注目されるのは、原始帰納的問題で ELEMENTARY に属さないものが存在することである。次が知られている。
ELEMENTARY は指数関数の定数回の入れ子(例えば )を含むが、PRは指数関数の一般化であるハイパー演算子で ELEMENTARY に属さないもの(例えばテトレーション)を含む。