Garamond(ギャラモン、ガラモン、ガラモンド)は、ラテン文字の活字書体でセリフ体に属する。いわゆるオールドフェイス・セリフの代表格である。16世紀にフランス人の活字鋳造業者、クロード・ギャラモン (Claude Garamond) が製造した活字がオールド・ローマンの代名詞のようにいわれたため、各地の活字鋳造所で Garamond と名付けられた活字が制作された。
Garamondは大まかに分けてクロード・ギャラモンの活字を基にしたものと、ジャン・ジャノン(Jean Jannon)の活字を基にしたものとがある。これはジャノンがギャラモンを模倣して作った活字を、19世紀前半にフランス国立印刷局がGaramondとして復刻したことに由来する[1]。Garamondからフォントを作る場合、イタリックはロベール・グランジョン(Robert Granjon)によるものが参照されることが多い。
現在でも多くの人に利用され、デジタルフォントにもさまざまなバリエーションのGaramondが存在する。かつてAppleはApple Garamondを、AdobeはAdobe Garamondをコーポレートフォントとして採用していた(両社ともMyriadへの変更を経て、現在AdobeはAdobe Clean、AppleはSan Franciscoを使用する)。