Project MAC(MACプロジェクト)は、マサチューセッツ工科大学で行われたプロジェクトであり、オペレーティングシステム、人工知能、計算理論などの先駆的研究成果が生み出された研究機関である。後にMITコンピュータ科学研究所(MIT Laboratory for Computer Science、LCS)となった。同時代に同様な研究を行った組織としては、カリフォルニア大学バークレー校のProject Genie、スタンフォード人工知能研究所、(少し後になるが)南カリフォルニア大学の情報科学研究所がある。
"MAC"は頭字語である。当初は Mathematics and Computation であったが、後から考えられたバクロニムとしては Machine Aided Cognition とか Multiple Access Computer(Multi Access Computing とする資料もある[1]) といったものがある(前者は人工知能的応用(認識等)の、後者は多重制御の意味でOS等のシステムを指す)。さらに後年、MITでそれぞれのグループを率いていたリーダーに掛けた冗談として、Minsky Against Corby の略とも言われた(前者は MIT AIラボ を、後者は Multics を先導した。つまり、先に述べた2つのバクロニムに対応している)。