PyMOL

PyMOL
PyMOLを用いた描画の例。G-アクチン。ADPとカチオンが強調表示されている
作者 Warren Lyford DeLano
開発元 Schrödinger, Inc.
最新版
3.1.0 / 2025年2月2日 (21日前) (2025-02-02)
リポジトリ ウィキデータを編集
プログラミング
言語
CC++Python
対応OS クロスプラットフォーム
種別 分子モデリング
ライセンス Pythonライセンス[1]
公式サイト www.pymol.org
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PyMOL(パイモル)はオープンソースの分子グラフィックスツールである。ウォーレン・デラノにより開発され、個人経営のソフトウェア会社であるデラノ・サイエンティフィック (DeLano Scientific LLC) によって商品化された。現在はSchrödinger社によって商品化されている。PyMOLは小さな分子に加えてタンパク質など生体高分子の高品質な3Dイメージを作成でき、科学雑誌の表紙を飾ったPyMOLのタンパク質画像も多く存在している。

構造生物学の分野ではオープンソースで利用できる数少ないソフトウェアのうちの1つである。名称の一部Pyは記述言語であるPythonに因む。

PyMOLはOpenGL Extension Wranglerライブラリ(GLEW英語版)やFreeGLUT英語版を用いており、またプラグインとしてプログラムソフトウェアAPBS[2]を利用してポアソン=ボルツマン方程式を解いて、タンパク質表面に電荷分布を表示させることが可能となっている。

2017年9月20日にPyMOL 2.0がリリースされた[3]。GUIがPyQt対応になり、以前のTkやaquaを用いた描画から置き換えられた。またサポートが行われなくなったPython 2からPython 3への以降を行っており、現在のバージョンではPython 3単独で動作するようになっているが、一部の古いプラグインは依然としてPython 2でしか動作しないものも存在する。

2024年3月12日にPyMOL 3.0がリリースされた[4]。GUIが大きく変化し、シーン機能の、レイトレース機能の強化やムービー作成など、描画が改善されている。2024年4月10日にはソースコードも公開された。PyMOL 2のサポートも引き続き行われている。

  1. ^ https://sourceforge.net/projects/pymol/
  2. ^ APBS
  3. ^ PyMOL v2.0 Release Notes
  4. ^ PyMOL” (英語). Schrödinger. 2024年8月10日閲覧。

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